M.I.とは
以前は、むし歯になってしまったところは取り残しを防ぐため、また詰め物がきちんと歯とくっつくように、「少し大きめに削って詰める」というのが正しい治療法だとされていました。ただ、しばらくするとむし歯が再発し、さらに大きく削って詰める。またしばらく経つと再発し、今度は神経を取り、かぶせ物をする。さらにしばらくすると、悪化して抜歯、というような治療が一般的でした。
それに対して、「M.I.」の考え方では、「最小限の侵襲」ということを重要視しますので、「歯を削る量をできる限り少なくして、今ある歯をできるだけ残す」という治療のスタンスとなってきます。2000年、「国際歯科連盟」によって提唱された、この「M.I.」の考え方は、日本でも大きく浸透してきています。
できるだけ歯を削らず、できるだけ神経を取らず、生まれもった歯をできるだけ残して、歯の寿命を長くすることを最大の目標としています。